蔵前の看板建築

台東区 蔵前

 元犬、蔵前駕籠、船徳などでもその名を聞く、落語の舞台でもおなじみの蔵前。
 江戸通り沿いに面した「御蔵前書房」は、創業年不詳ですが、古物商許可が昭和三三年となっていますので、その頃なのでしょう。
 蔵前といえば、昭和六〇年まで国技館のあった場所。私の少年時代には相撲といえば蔵前でした。
ま、そんなことはさておき、見てください、この傾き、いや趣き。下見板に塗装を施した外壁は、既に崩落が始まっているようで、ネットが掛けられていますが、元気に営業中です。
以前は店頭に猫の姿をよくみかけたものですが、最近では見られないのが残念。
 店内に詰め込まれた古書は、それ自体が構造のひとつなのではないかと思うほど、ぎっしりとせめぎ合っています。
 店頭にはいわゆる一〇〇円棚もありますが、江戸期〜昭和初期の古書もカジュアルに並べてあり、整版から金属活字組版まで、文字っ子にはたまらない面も。
 玉石混交の山をえっちらおっちらかき分けて、自分だけの宝を見つけ出すのも、御蔵前書房の醍醐味ではあります。
蔵前の看板建築も徐々に見ることが少なくなってきましたが、まだまだ現役で人気のスポットの御蔵前書房であります。

○御蔵前書房

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